サンプラーとは?まず、30秒で答えます

※この記事には一部プロモーションを含みます。
サンプラーは、音を録って、切って、楽器のように鳴らす機材です。
写真でたとえると、カメラです。
この記事では、次のことを、順番に説明します。
- サンプリングと、サンプラーの違い
- サンプラーの仕組み(録る・切る・鳴らす・並べる)
- サンプラーでできる、5つの基本操作
- ワンショットと、ループ
- 録った音の、売り買い(サンプルパック、Splice)
- 音の「解像度」(サンプリングレート)
- シンセ、ドラムマシン、ルーパーとの違い
- サンプラーの種類と、選び方
- はじめの5ステップ
小難しい言葉はすべて、身近なたとえで説明してみます。

susuman
サンプリングに興味を持ったのは、モーニング娘。の楽曲でよく使われていたから。
声をシンセリードみたいに使うんです。
よく大久保薫さんという編曲家さんがやる手法なのですが。
それで、自分も同じことがしてみたいなぁと思ってサンプリングに興味を持ちました。
サンプリングとサンプラーの違いは?
まずは言葉の整理からいきましょう。
サンプリングは、写真を撮ること。
サンプラーは、カメラですね。
- サンプリング:音を録って、素材にすること(行動)
- サンプラー:サンプリングをする機材(道具)
カメラで撮った写真を、切って、並べて、コラージュにする。
サンプラーで録った音を、切って、並べて、曲にする。
同じ考え方です。
ひとことで言うと:
サンプリングは「やること」
サンプラーは「道具」

サンプラーの仕組み|「録る・切る・鳴らす・並べる」
サンプラーの動きは、4つに分けられます。
動画を作るときの流れに、そっくりです。
マイクやギターなどから、音を録音する
(例:動画を撮る)
必要なところだけ切り出す
(例:不要な部分をカットする)
パッドや鍵盤を押して、その音を鳴らす
(例:カットしたシーンを再生する)
鳴らす順番を決めて、曲にする
(例:カットを並べて1本の動画にする)
パッド1つに、音が1つ。
押すたびに、自分が録った好きな音の部分だけが、鳴ります。

サンプラーでできること|5つの基本操作
録った音は、いろいろ加工できます。
よくあるのは、このあたりです。
| 操作 | 何をする? |
|---|---|
| ①トリム | 音の前と後ろの、不要な部分を切る |
| ②エディット | 音量、ピッチ、PANなどを変える |
| ③ループ | 音を繰り返す |
| ④リバース | 逆再生する |
| ⑤エフェクト | リバーブやディレイなどをかける |
ピッチを変えると、ふつうは、速さも一緒に変わります。
高くすると、速くなりますよね。
カートゥーンのネズミの声みたいな。
低くすると、遅くなる。
ピッチを変えても、速さが変わらないようにできるサンプラーもあります。
私が持っているCASIOのSXC-1はそれが可能でした。
曲のテンポに合わせたいので、ありがたい機能です。
PANの設定は、9月の最新アップデートでできるようになりました。
機種によって、できることは、違います。
SXC-1は再生しながら新規でサンプリングができたら、最高なんですけどね…
ライブでの使用を考えると、サンプリングしている間は再生が止まってしまうのが難点です。
アップデートに期待。
昔のRolandのSP404初代とか、Roland AIRA Compact P-6もその仕様ですね。
最近出たAKAIのMPC SAMPLE、Ableton Moveなどは、再生を止めずにサンプリングもできます。
まぁお値段も2倍ほどしますので、仕方ないか。
昔のサンプラーはほぼ、サンプリング中は再生が止まる仕様のものが多いので注意です。
ワンショットとループ|2種類の音の素材
サンプリングする音は、大きく、2種類に分けられます。
- ワンショット:1回だけ鳴らす、短い音。ドラムの1発、人の声のひとこと、ドアの音など。
- ループ:繰り返せるように作った、決まった長さのフレーズ。リズムパターンなど。
元々長い素材をループさせることはもちろんのこと。
ワンショットをループすることもできます。
サンプリング時間はサンプラーによって異なるので、よく見てから買いましょう。
SXC-1は、1つのパッドにつき15分いけます。
なので、DJプレイのように曲を1パッドに丸々入れて使う、なんてこともできますね。
RolandのP-6は5.9秒です。

susuman
SXC-1も、P-6もどちらも3万円台程度の安価なサンプラーですが、こう見るとSXC-1は優秀です。
まぁでも「ワンショット使いがほとんどです」って方は、P-6でも全然事足りるかと思います。
録った音は、売り買いされている|サンプルパックとSplice

サンプリングした音は、サンプラーによってはエクスポートして取り出すことができます。
そのファイルを、別のサンプラーやDAWに入れて使うことができます。
ちなみに安価サンプラーズのSXC-1とP-6はできません…
まぁ、私はサンプリングした音はそのままそこで使うだけなので別に良いのですが。
これを、うまく仕組みにしたのが、サンプルパックです。
ワンショットやループをまとめた、音のバラエティパックのことです。
ドラムの音だけを集めたパック、声だけを集めたパック、など色々あります。

susuman
自分で録った音を、サンプルパックにして、売っている人もいます。
例:Splice(スプライス)
その、代表的な例が、Spliceです。

- ワンショット、ループ、MIDI、プリセットなどが何百万も集まっている、音素材の宝庫
- 「ロイヤリティフリー」で、自分の曲に使える音として売られている
- 月額制でダウンロードした音は、解約したも、使える、と説明されている
- 音を作る人(クリエイター)が、自分の音を出して、売ることもできる、と紹介されている
写真でたとえると、写真の素材サイトに近いです。
自分で撮るのではなく、他の人が撮った写真を、素材として買って、デザインに使う。
そんな感じです。
プランは4つあり、一番安いプランで月額 $12.99(約2,041円)です。

susuman
ちなみに、音楽配信サービスによるけど、日本最大手のTuneCoreは、Spliceを使用した場合申告が必要です。
使用した場合、収益化に何らかの制限がかかる可能性もあります。
今のところ見受けられないけど。
サンプリングはパクリじゃないのか?論争は未だに沼です。
ダウンロードした音を、サンプラーに入れるには?
音のファイルは、DAWに、そのまま入れられます。
サンプラーには、SDカードや、USB、専用のアプリなどで、送ります。
入れ方は、機種で違います。

susuman
最近はiPhoneやMacユーザーが多いこともあり、Type-CのUSBでできることが多いです。
自分で録るか、素材を使うか
素材のライブラリは、とても便利です。 音も良いしね。
購入したサンプルだけで、曲も作れちゃいます。
でも自分で録った音には、唯一無二のオリジナルの音という楽しさと、愛しさがあります。

susuman
例えばシェイカーなんて、サンプルにはゴロゴロあるから別に自分でサンプリングしなくてもいいんだけど。
でも、私は自分でシェイカーを買って、やりたいタイプです(笑)
何が正解とかじゃないですね。
音の「解像度」|サンプリングレートとビット深度

「サンプリング」には、もうひとつ、別の意味があります。
音をデジタルにするときに必要な「数値化」です。
音は、もともと、なめらかな波です。
パソコンやスマホで扱うには、数字にする必要があります。
そこで、波をとても短い間隔で、何度も測って、数字にします。
この「測る」ことも、サンプリングと呼ばれます。

写真の画素数と似ています。
画素が多いほど、細かくて、きれいな写真になります。
- サンプリングレート:1秒間に、何回測るか。多いほど、細かい(CDは、1秒間に44,100回)
- ビット深度:1回の測定を、何段階の数字で表すか。多いほど、なめらか(CDは、16ビット)
古いサンプラーは、この解像度が低くて、音が粗くなりました。
その粗さが、独特の「味」になった、とも言われています。
最近流行りのLo-Fi音楽とかね。
そもそも、音って何だ?と思えてきちゃった方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
サンプラーと、シンセ・ドラムマシン・ルーパーの違いは?
似た機材が、いくつかあります。
使う元になる音の出どころで、見分けると、簡単です。
| 機材 | 元になる音 |
|---|---|
| サンプラー | 録った音 |
| シンセサイザー | 電気で作った音(波形) |
| ドラムマシン | 入ってるドラムの音 |
| ルーパー | 録った音を、そのまま繰り返す |
- シンセは、ゼロから、音を作る機材です。
サイン波などの波形から、音色を作ります。 - サンプラーは、すでにある音を、持ってきて、使う機材です。
- ルーパーは、録った音を、繰り返す専用。
- サンプラーは、録った音を、パッドや鍵盤に割り当てて、自由に鳴らせます。


susuman
ただ、境目は、あいまいです。
最近の機材は、サンプラーも、シンセも、ドラムマシンも、全部入りのものもあります。
MPC Sampleもそうだし、Ableton Moveもそうです。
SXC-1やP-6は完全にサンプラー単体です。
でも、元々サンプルがたくさん入ってるので、何も録音しなくても使えます。
ヒップホップは、なぜサンプラーを使うの?

サンプラーと聞いて、ヒップホップを思い浮かべる人は、多いと思います。
ヒップホップの始まりのころ。
DJは、ターンテーブルを使いますよね。
当初は、曲のリズム部分をターンテーブルをもう1台分けて使うことで、繋ぎ続けていたと言われています。

susuman
「その部分を、機械に録って、繰り返し鳴らせたら?」
その考えが、サンプラーとヒップホップを、結びつけました。
サンプラーの選び方|5つのポイント
サンプラーを選ぶときは、この5つを、見てみてください。
- 画面があるか:画面を見ながら作業するタイプか、手元で完結したいタイプか
- 持ち運べるか:電池駆動やバッテリー内蔵なのか、内蔵マイクやスピーカーがあるか
- 録れる時間:1つの音をどのくらいの長さまで、録りたいか
- パッドか、鍵盤か:叩いて鳴らすか、弾いて鳴らすか
- 他の機材と、つなげるか:MIDI同期ができるか
価格も、もちろん大事です。
私がSXC-1を選んだ理由は、画面ありきではなく。
学習コストが少なくシンプルで、持ち歩けて、しかも今の機材と合わせやすいから。

susuman
ちなみに私がSXC-1で最初にサンプリングしたのは、那須科学歴史館で聴いた、100年前のラジオや、レコードプレーヤーの機械音でした。
とりあえず保存したい!という、iPhoneで写真を撮るような気持ちでサンプリングしました(笑)
サンプリングと著作権|気をつけたいこと

最初の素材は、自分の声や、身のまわりの音が、おすすめです。
自分で録った音なら、権利の心配も、ありません。
他の人の曲や録音を、サンプリングして使うときは、権利の問題があります。
曲そのものの権利と、録音(音源)の権利が、別々にあることが多いです。
そのため、他の人の作品を使って、公開するときは、許可が必要になることが、よくあります。
既存のレコードや楽曲をサンプリングするときは、曲(作詞・作曲)の権利者と、録音(音源)の権利者両方の許可が必要になることが多いです。
音源の許可は、レコード会社などから。
JASRACは、音源の権利(原盤権)は管理していません。
安心して使えるのは、以下です。
- 自分で録った音
- 使っていいと決められた素材(ライセンスがはっきりしたもの)。
たとえば、Spliceのようなロイヤリティフリーのサンプルサービス。

susuman
私は特に法律に詳しいわけじゃないので、この辺りをちゃんと知りたい方は専門家の方に聞いてみてくださいね。
私の今の答え

サンプラーは3万円程度から、8万円程度まで、ピンキリです。
中古もいいけど、自分の使いたい用途が本当にできるのかは、要確認。
私はSXC-1で80%は満足してるけど、再生しながらサンプリングできたらなぁ…
安価サンプラーだと難しいのかな。
まぁでも、見た目がとても好きなので、相棒にして使いこなしてみたいと思います。
あなたは、どう思う?
あなたは、どんな音をサンプリングしてみたいですか?
