曲ができた。さて、どこから配信する?

曲ができたら、SpotifyやApple Musicで聴いてもらいたい。
そのときに必要になるのが、配信代行サービス(ディストリビューター)です。

有名なのは、TuneCore、DistroKid、RouteNoteの3つ。

私はこの3つを、この順番で全部使ってきました。
TuneCore→DistroKid→RouteNoteです。

この記事では、料金、配信スピード、審査、実際に使った所感と、私が最終的にRouteNoteを選んだ理由を書きます。

DTM環境・ノート・シンセサイザーのそばに短毛の黒猫がいる

先に結論:こんな人には、これ

 こんな人 おすすめ
・メジャーを目指したい
・分かりやすいのがいい
TuneCore
・とにかく早く出したい
・AI楽曲やサンプル使用曲を使う
DistroKid
・無料で永遠に曲を残したい
・複数名義で活動したい
RouteNote

私が3つを使ってきた順番

2018年ごろ:TuneCore(1作品ごとに払う料金の時)

初めて使ったのは、2018年ごろのTuneCoreです。
当時は今と料金の形が違って、1曲ごと、アルバム1枚ごとに払う仕組みでした。

出したのは、昭和歌謡をアコースティックでカバーしたアルバム2枚。
カバー曲なので、JASRACへの申請と支払いもちゃんとしました。

susuman

告知はまったくせず、2025年ごろまで放置してました。

それでも1枚につき毎年5,000〜6,000円くらいの収益があって、年間の更新料はそこから全部まかなえていました。

ちなみに一番再生されていたのは、台湾でした(笑)

2025年夏〜2026年5月ごろ:TuneCore(スタンダードプラン)

シンガーソングライターとしてオリジナル曲をリリースしていた時期は、TuneCoreのスタンダードプランで、年間リリースし放題にしていました。

4つあるプランのうちの、下から2番目です。

そして、DistroKidへ

乗り換えたきっかけは、AIの判定です。

Sunoのオケに自分の歌を乗せた曲や、AIの曲に打ち込みを加えた曲も、AI楽曲と判定されて、収益化できなくなりました。

それでTuneCoreは微妙かなと思って調べて、見つけたのがDistroKidでした。

最終的に、RouteNoteへ

最終的に移ったのは、RouteNoteです。

有料プランもありますが、無料のままでも、ずっと配信を続けてくれる。

たとえば私が死んだとしても、曲が残ってくれる。
そう思って選びました。

susuman

DistroKidも、買い切りの有料オプションとして「Leave a Legacy」というものがあります。
そちらは有料ですが、更新料不要の永続配信ができます。

Leave aLegacyの料金は下記の通りです。

 リリースの種類 料金(1回のみの支払い)
シングル(1曲)29ドル(約4,350円)
アルバム/EP(2曲以上)49ドル(約7,350円)

さらに私はジャンルによって複数の名義を使い分けているため、無料で永続配信してくれることと、無料なのにアーティスト数が無制限のRouteNoteが最適でした。

料金比較(2026年10月時点)

個人利用向けで、1万円以下のプランで比較しています。

TuneCore

 プラン名 料金 (税込) 特徴
スターター年額 4,400円・歌詞の追加不可
・アーティスト1名
・リリース数無制限
・収益100%還元
スタンダード年額 9,900円上記に加えて
・歌詞の追加可能
・配信日の指定が可能(最短2日)
・収益分配スプリット機能
・速報レポート利用可能
Pay Per Releaseシングル: 年額 1,551円
アルバム: 年額 5,225円
・リリース毎の料金
・配信アーティスト数無制限
・配信日の指定が可能(最短2日)
・収益100%還元

DistroKid

 プラン名 料金 (税込) 特徴
Musician年額 24.99ドル(約3,963円)・アーティスト1名
・リリース数無制限
・Spotify登録アーティスト認証
・収益100%還元
Musician Plus年額 44.99ドル(約7,135円)上記に加えて
・アーティスト2名
・リリース日の指定(最短数時間)
・再生回数の詳細レポート
・Apple Musicの同期歌詞

RouteNote

 プラン名 料金 特徴
Free0円・アーティスト数無制限
・リリース数無制限
・永続配信
・収益85%還元
Premium1年目
・シングル(1曲):10ドル(約1,590円)

・EP(2〜6曲):20ドル(約3,180円)

・アルバム(7〜18曲):30ドル(約4,770円)

翌年〜
年額 9.99ドル(約1,587円)
上記に加えて
・収益100%還元

susuman

ちなみにRouteNoteのPremiumプランで支払いができなくなった場合、自動的にFreeプランへと移行されます。
なので万が一、自分が死んでも曲はそのまま配信され続けます。

料金は変わることがあるので、登録する前に、公式サイトで最新の料金を確認してください。

正直、料金はどれもそこまで高くありません。

ただ、RouteNoteが無料でずっと置いておけるのは、異常にいいです。

あと、無料で配信アーティスト数が無制限なのが最高です。
ジャンルによって名義を分けている方はダントツでオススメです。

収益化をそこまで重視していないのであれば、無料プランで十分です。

配信スピードと審査

TuneCore:最短2日、審査はとても厳しい

スタンダードプランで、配信まで最短2日でした。
配信日の指定は可能です。

審査は、とても厳しいと感じました。
AI100%は完全にNGですし、自分が手を加えたものは申告の上配信は可能ですが、ストアが限られるのと、YoutubeのCONTENT IDによる収益化はできません。

Splice等のサンプルを使った曲も、自己申告が必要です。

サンプルはパクリじゃないのか?論争も、AI論争とともに激化していくのかなぁ。

DistroKid:マジで爆速

本当に、数時間後には配信できました。

Facebook、Instagram、TikTok、YouTubeショートなどのSNSにも、すぐに反映されました。

RouteNote:35日かかった

7日〜2週間と聞いていましたが、結局35日くらいかかりました(笑)

無料なので仕方ないかな、と思います。
審査によっては、もう少し早くなることもあるとメールには書いてありました。

susuman

審査が厳しいのかは分かりませんが、私の場合、AIの曲を打ち込み直した曲や、AIの音源に自分の歌を乗せた曲も通りました。

DTM環境と黒猫

使いやすさとサポート

画面の分かりやすさは、圧倒的にTuneCore

画面の使いやすさ、日本語の分かりやすさは、圧倒的にTuneCoreです。
迷うことなく使えます。

サポートに問い合わせたことはありませんが、日本のサービスなので安心感があります。

それに、TuneCoreは配信するだけのサービスではありません。

いろんなイベントがあったり、フェスに出られる権利があったり。

susuman

それこそサマーソニックやFUJI ROCK FESTIVALなどの大規模なフェスにも、オーディションやコンペで選ばれれば出演できます。

最近だと俳優の山田孝之さんが手がけるオーディションTHE OPEN CALL -MAIN PARTNER 山田孝之-』の主題歌コンペがあったり。

日本の音楽シーンと強く結びついているのが特徴です。

サポートの丁寧さは、DistroKid

DistroKidは英語のサービスですが、すごくレスポンスが早い!
チャットですが、問い合わせ内容が複雑なものであれば基本すぐにリアルタイムに切り替わります。
時差があるのにありがたい。

返金のことで何回かやり取りしたときも、とても丁寧に対応してくれました。

英語は、ChatGPTなどのAIを使えば全然やり取りできます。
サポート面は、正直すごくいいと思いました。

AIやサンプルを使った曲の扱い

シンセサイザーと黒猫

ここは、3つで大きく違ったところです。

前述した通り、TuneCoreでは、AIの曲はContent ID(YouTubeなどで曲が使われたときに収益を受け取る仕組み)が完全に使えませんでした。

Spliceのサンプルを使った曲も、申告すれば配信はできますが、Content IDはダメで、収益化に影響します。

DistroKidは、AIを使ったことを申告はしますが、配信も収益化もしてくれました。

RouteNoteは、私の場合、AIの曲を打ち込み直した曲も、AIの音源に自分の歌を乗せた曲も、通りました。

AIをめぐるルールは、どのサービスもどんどん変わっています。

使った場合は正直に申告して、最新の規約を確認してください。

DistroKidで困ったこと:オプションが外せない

DistroKidでは、リリースした曲に、SNSでの収益化を受け取るなどのオプションを付けられます。

ただ、一度オプションを付けて登録すると、あとから外せません(超重要)

やめたいときは、一度リリースを消して、もう一度リリースし直す必要があります。

リリースが爆速なので、そこまで困らないかもしれませんが、柔軟性はないなと思いました。

susuman

それと、DistroKidは「Leave a Legacy」オプションを買っていない限り、年額の支払いを止めると、曲が取り下げられます。

ずっと残しておきたい人は、この点も気にしておいた方がいいです。

これはTuneCoreも同様ですね。

私の今の答え

シンセサイザーのそばにいる短毛の黒猫

今の私は、RouteNoteを使っています。

無料だから、私が死んだとしても、曲がずっと残ってくれる。
それが一番の理由です。無料でアーティスト数無制限なのも神です。

ただ、リリースはすごく遅いです。

日本で自分の音楽を広めたい人には、TuneCoreがおすすめです。
使いやすくて、日本の音楽シーンとのコネクションも強いです。

日本に向けて本気でやるなら、TuneCoreかな。

AIを使った曲を出したいなら、DistroKidかRouteNote。

DistroKidも申告はしますが、配信も収益化もしてくれますし、何よりリリースが爆速です。

あなたは、どう思う?

配信サービス選びに、正解はありません。
早さか、日本での広がりか、ずっと残ることか。

何を大事にするかで、選ぶものが変わります。

あなたは、自分の曲をどうしていきたいですか?

となりのTOI